2004年 11月 04日
アロマセラピーの作用
例えば体のどこかに痛い場所があるとします。
ですが実際に刺激が伝わって「痛い」と感じているのは脳です。
痛みとは直接的な痛み(怪我や病気など)もありますが、心因性のもの(ストレス)もあります。
脳には痛みを感じる門(ゲート)があり、この門は開いたり閉じたりしています。
気分がリラックスすると門が閉じられ、痛みが伝わらなくなります。
ストレスによる様々な症状は自律神経のバランスが崩れることによって生じるといわれています。
自律神経がバランスを崩すと、不眠、うつ傾向・不安・意欲減退など様々な症状を引き起こします。
精油を使って、良い香りや心地良い香りを嗅ぐことによって大脳辺縁系の働きを高め、視床下部が自律神経のバランスを整える作用があるのです。
ここで実は興味深い話があります。
アロマセラピーといえばイギリスとかフランスとか海外からきたものというイメージがあるかも知れませんが、日本でも昔から行われています。
その代表的なものが「ユズ湯」です。
アロマセラピーの柑橘系の精油は果皮を押しつぶす圧搾法という方法で生成されます。
バスタブに果実や皮を浮かべるとお湯に皮や実の成分が溶け出します。
ですからこれもアロマセラピーなのです。
オレンジなどの精油にはリモネンという芳香物質が含まれています。
リモネンにはリラックス作用のほかに血管拡張作用や消化機能亢進作用があります。
ですからお風呂に入れることによって、鼻からも皮膚からも吸収されて体温が上昇し、ポカポカの状態が長く続くのです。
寒くなってきたので、お風呂にミカンやオレンジ、ユズの皮を浮かべてみてはいかがですか?
by knighthime1
| 2004-11-04 22:32
| natural